小学校時代、隣に引っ越してきた2つ下の女の子。この時俺はまだこの先起こるドラマのような展開をまだ知らない・・・。

もうすぐ小三になる春休み。

 

団地住まいだった俺は、いつものように団地の真ん中にある
ちょっとした公園で、近所の友達と遊んでいた。

 

春は引越しのシーズンで、その日もあちらこちに
引越しのトラックが停まっていて、忙しく荷物を運び出している。

 

団地では、毎年の風景でもあった。

 

公園のジャングルジムに登って、そんな光景を眺めていたら、
ふと、一台の引越しのトラックのそばに、一人小さな女の子がいることに気付いた。

 

人形を抱えながら、忙しく働く引越し業者さんや両親らしき人を見つめている。
その子が目に付いたのは、どうも、俺の周りにはいないようなタイプだったからだ。

 

ウチの地元は田舎で、子供と言えばTシャツに短パンやら、ミニスカートやら、
適当な動きやすい服のやつばかりだったのだが、
その子はまるで余所行きのような花柄のワンピースで、
ちょっと癖のある栗色の髪には、可愛らしいリボンまでついていて、
まるで漫画に出てくるような女の子だった。

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